背中の緊張が緩まない原因
どの様な治療を行っても、背中の緊張/凝りが緩まない患者様が居て、不思議に思っていました。
その原因は、体の防御反応の1つで、伸張反射と呼ばれる事が起こっていました。
過度の力が関節に加わった場合に、緩んでいた筋肉が急激に引き伸ばされます。
その瞬間、伸びすぎて筋肉が損傷しない様に、筋肉が過度に伸びすぎない様にする反射が自動的に起こります。
しかし問題となるのは、引き伸ばす事が終わった後にも、筋肉への収縮命令が残ってしまう場合が有る事です。
中枢から瞬間的に多量の収縮命令が出た為、命令が後に残ってしまう場合です。
その場合は、いつまで経っても収縮命令が続いている為、筋緊張が続いてしまいます。
背部緊張の治療
この理屈が分かった後でも、カウンターストレインを背中の筋肉の為には、行う事が出来ませんでした。
伸張反射の残った命令を解除するには、一定の姿勢を90秒間続ける必要が有ります。
手足の筋肉には行う事が出来るのですが、患者さんの姿勢を一定に保つには、施術者側の負担が大きすぎ不可能だからです。
その様な理由が有って、この治療器具を自作する事にしました。
この治療器具を使うと、自分の力を完全に抜いた状態で、90秒間背中の筋肉の緊張を緩める事が出来ます。
実際に治療器具を使い行ってみると、何年も緩む事が無かった、非常に緊張し続けている背中の筋肉が、90秒後完全に緩む事が多いです。
行う場合の基準は、自分の力を抜いているにも関わらず背中の緊張がずっと緩まない場合で、腰を反らせても痛みが増加しない患者様の場合に行っています。
腰を反らせて痛む患者様の場合は、反らす角度を調節出来ますので、緩い角度から徐々に反らせる様にしています。
数多くの背中に緊張が続いている患者様に行った結果、どの様な背中の緊張の場合に緊張が解除されるのか、目で見て大体判断が出来る様になりました。
緊張を続ける命令が解除されると、背中の筋肉が、猫背の様に丸く盛り上がっていたのが、緊張が緩み背中の筋肉が平坦になります。
伸張反射解除前
鍼灸・電気治療・マッサージ等、何の治療を行っても背筋の緊張が緩まないと言う患者様です。
全く力を入れていないのに緊張が続くので伸張反射を解除する治療を行ってみました。
伸張反射を解除する治療だけを行った後です。
何年間も緩まなかった背筋が緩みました。
他の患者様も2~3度行うと、ずっと緊張が解除された状態を保っています。
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